二人会わせて600キロ。この巨体に耐えられるのは、さすがメイド・イン・ジャパン品質。
二人の巨漢がまたがっているバイクは、HONDAのダックスホンダだ。時は1974 年の1月、場所は神宮の絵画館前の広場。なぜこんな大男が、それも双子のようによく似た二人が、大勢の観衆の前でバイクに乗ったのだろうか。
これは当時ちびっ子のプロレスファンに人気のあったプロレスラー、マクガイアー兄弟を起用してのHONDAの広報活動だった。
1969年8月15日から発売されたHONDAのダックスホンダ。排気量50ccと70ccの二つの排気量があり、それぞれのエクスポートタイプは、その年の9月上旬のアメリカを始め順次全世界で販売された。当時の価格は、50ccのST50及びエクスポートタイプが¥66,000。70ccのST70及びエクスポートタイプが¥69,000だった。ちなみの生産計画は月産15,000台(輸出を含む)と現在では考えられない程の数字だ。
当時のカタログによると、簡単に着脱できるフロント部分。折りたたみ式のハンドルとステップ。横にしてももれないガソリンタンクなど独自の機構で、乗用車のトランクにも入るコンパクトサイズ。
玄関先などの狭い場所への格納も容易です。という記述があるが、現在でも十分通用する機構や発想を備えていた。実際私も当時トランクに積み込み、サーキット内の移動によく利用した記憶がある。
一方、、巨漢のプロレスラーは、1946年12月生まれのツインズで米国人。兄のベニー・マクガイヤーは、188センチ304キロ。弟のビリー・マクガイヤーは、292キロの体重だ。
当時新日本プロレスでは、新春の呼び物として3回来日している。このダックスホンダでプロレス会場に入場するなど愛嬌を振りまき、ちびっ子ファンに人気があった。
あまりの巨漢なので、通常のクルマではドアから出入りが出来ないと、特製のクルマを用意して移動の足にしていた。ちなみのプロレスでの得意ワザは、二人ともボディープレスという。
<文/写真:鈴木 雅雄>
<文/写真:鈴木 雅雄>
足がキックアームまで上がらないので、手で押し下げてエンジンスタート。さすがプロレスラーのパワー。
シートからはみ出している方が多い巨大なお尻。これでずり落ちないのだから意外に運動神経が良いのかも。
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